院長ブログ
2008.07.17
ブラッシング指導
今日の午前中は、校医をやらせていただいている仁田小学校へ4年生を対象にブラッシング指導に行ってきました。

今回は副院長の中川先生と歯科衛生士の栗山さんが色々考え企画し、指導をしてくれました。

中川先生は大勢の人の前で話すことが苦手だと言っていましたが、子供たちの心を掴んで離さない、楽しく素晴らしいプレゼンと指導をしてくれました。

自分がDr2年目の初めての医局での発表では、数ヶ月前からの準備とプレッシャー、このまま逃げ去りたい気持ちとの葛藤、親が死んだことにして長崎に帰ろうかな?とも思ったほどでした。(笑)

もちろん当日は頭の中が真っ白…。
とても楽しむ余裕なんてなかったです。
でも終わった後の充実感はありましたね。

彼女の発表を見てなんか凄いなー、って感じました。
体育会系で精神的・感覚的・時には肉体的に鍛えられてきた私立の日大と、勉強がもともと出来てロジカルな教育を受ける国立大の長大の差か?
とも感じました。
いずれにしても彼女のポテンシャルの高さを改めて感じた1日でした。

栗山さんは4月から当院に勤務していただくことになった歯科衛生士で、カウンセラーの資格も持っている方です。
彼女の経験・考え方・技術・物腰・情熱は自分や他のスタッフにとって(彼女と仕事が出来ることが)毎日勉強になっています。
もちろん今日の保健指導もさすが!
の一言。
教員としても素晴らしい先生になる方だと思いました。

2人にはこの場を借りてお礼を言います。

本当に楽しくてやって良かったと思う保健指導になりました。
子供たちの生き生きとした顔を見てください。
子供は宝だと言いますが、その通りですね。

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2008.06.18
日本顎咬合学会
先日6/13~15に、日本顎咬合学会http://www.ago.ac/の認定医(専門医)習得のため検定試験と学会参加に行って来ました。

澤本歯科医院の本院のHPにもアップhttp://sawamoto-sika.kamu-come.com/katudou.htmlしていますが、臨床系の学会では日本最大規模の学会です。
著名な歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士の講演が目白押しです。

有楽町にある国際フォーラムのかなりのスペースを貸切り、2日間に渡りさまざまな口の中に関する臨床系の発表があります。
ここ何年間は、開業準備や毎日の診療でいっぱいいっぱいで学会発表をしていませんでした。

学会でお会いした先輩も仰っていましたが、「今年は発表をサボってしまった。1回サボるとサボり癖がつく俺も来年は発表するよ」とのことでした。
自分も来年は何か学会発表をしなければ という気持ちにさせてもらいました。

金曜の夜は認定医になるための試験でした。
私は暗記系の勉強が不得意で大嫌いです、自分で考える勉強のほうが好きなようです。
勉強する時間が余り取れず、東京まで行って落ちたらどうしよう?
落第したらかっこ悪いし、スタッフの手前も有るし…。

久しぶりの受験勉強でプレッシャーも受けましたが、自己採点では9割近く取れていたので一安心でした。
8月には発表されるとのことなので、認定医証書が届いたらアップしますね。

土曜からの2日間は学会に出席してきました。
今回は当院の歯科技工士の内藤と一緒です。
彼はずーっと長崎にいたので、専門誌でしか見たことがないスーパースターの生の声を聞くことが出来、大変有意義な経験となったようです。
ライブオペの衛星中継もあり、日本の学会もここまで来たんだという感がありました。

発表内容はさておき、学会に行くと同じモチベーションを持った仲間と会えます。
みんな、医療・経営・スタッフ教育・家庭このバランスをどう取るかで悩みもがいています。

私の仲間は、最高の医療を提供出来る歯科医師になりたい、そのために出来る限り自己投資をする。
という共通の信念がある人間ばかりです。

写真右2人の先生は大学の医局時代の後輩、竹ノ内先生です。(御夫婦でDrです)
東京ドームの目の前で開業しており、日本で一番最初にモリタ社製の最新の歯科用CTを導入した歯科医院です。http://www.arkdent.com/koraku/index.html

私の左隣の先生は青島先生、私のダイレクトボンディングの先生です。
日本でベスト5に入るダイレクトボンディングのDrです。http://www.aoshima.dr-clinic.jp/

その隣は大谷先生、自分の同級生ですが国内中にその名が知られてきています。http://www.otani-dental.org/iinannai/clinic.html
奥様も歯科医師で表参道でホワイトニングの専門医院をやられています。http://www.whiteria.net/

その隣は藤田先生、歯科医師であれば知らない人はいない寺西先生のところで副院長まで登りつめた方です。http://homepage3.nifty.com/edo-dental/

彼らに会えることが私のモチベーションの維持に繋がっている事を改めて感じました。
またモチベーションが上がりました。
診療が楽しみです。

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2008.05.27
家庭菜園?
先日は久々に畑に行ってきました。
家庭菜園と書いていますが、澤本家の凝り性な性分のせいで広さは完全家庭菜園の域を超えています。(笑)

第3回目のブログでも書きましたが、小さいころから周りの大人たちに自然で遊ぶ楽しさを教わってきたので、家庭菜園?も自然な流れなのかの知れませんね。

食にはこだわるほうなので、今ほど大騒ぎされる前から「なんでキュウリを冬に食べる必要があるんだ?」とか「見た目より安全で体に良い物を食べたい」という思いがありました。

子供ができてからはさらにその思いが強くなりましたし、東京暮らしも長くなり自然に飢えていたのも菜園をはじめた理由だと思います。

お借りした土地は凄い荒地で、大きな岩や木の根が張っていてまさに開墾!からのスタートでした。
今ではやっと畑らしくなってきて、季節の旬の野菜が無農薬・有機栽培で収穫できます。

長崎出身の方が東京に行くと、生の魚が美味しくなく食べれないと言う話を聞きます。
本当に新鮮な魚の味や風味を知ってしまうと、日にちが経った魚を美味しく感じられなくなるからです。

畑をやりだしてから野菜もまったく同じなんだと言うことに気がつきました。
普段自分たちがスーパーで買っている野菜はいったい何日経ってるんだろう?って思うくらい味・風味が違います。

今一番の旬の野菜は、そら豆と玉ねぎです。
取れたその日に食べる玉ねぎのスライス(水でさらす必要がないくらいエグミが無く甘いんです)と茹でたそら豆でビールを飲む…。
もー最高です!

美味しいものを食べたので今から松山のグランドまで走ってきます。

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2008.05.01
インプラント公開手術 1
29日(火)はI歯科医院にインプラントのライブオペ見学に行ってきました。
I先生はインプラントが生まれた国:スウェーデンまで行かれインプラント治療を学ばれてきた方です。I歯科医院に行くのは今回初めてでしたが、医療技術はもとより先生の滅菌・消毒にかける情熱に深い感銘を受けました。
「自分が患者だったらと思うとこのレベルの滅菌・消毒になったんだ、ヨーロッパでは当たり前のことをしているだけで、日本の歯科医療が異常なんだよ」
とのことでした、澤本歯科医院のコンセプトに通じるものがありました。

滅菌・消毒は命を懸けて行うものです。
命を懸けるって大げさな!って思われる方もいるかと思いますが、今の日本の歯科界においては命がけの部分があるのです。

皆さん1度は経験したことがあるキーンと音のする歯を削るタービンと呼ばれる医療器具。
通常オートクレーブと呼ばれる高温の圧力釜で滅菌・消毒を行うのですが、熱のため器具の消耗がかなり激しくなります。
特に日本のあるメーカーのタービンは熱にかなり弱いようです。

当院では先月5本のタービンが壊れました。
1本あたり修理費が5~6万円かかります。
滅菌・消毒には専属のスタッフも必要になってきます。

日本には滅菌・消毒に関する法的な決まりはありません。
各医療機関に任せっきりなのです。

滅菌・消毒をしてようがいまいが、医療費は変わりません。
滅菌・消毒にかかる莫大なコストをすべて医療機関に押し付けて、法的な規則も作っていない。
しかも海外に比べお話しにならないくらい低い日本の歯科医療費…。
滅菌・消毒をしっかりやりたくても出来ない事情があるのです。http://sawamoto-sika.kamu-come.com/mekkin.html

ここにも日本の行政の無責任さを感じます。

結局患者さんにそのツケが巡ってくるんですよね。
無駄な道路を作るより、福祉・医療・教育に労力や費用かけてもらいたいものです。

次回は「認可」問題について取り上げます。

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2008.04.28
マウスピース矯正
本日(って言うか昨日になっちゃいましたね)はマウスピース矯正の認定歯科医師になるためのセミナーに参加してきました。
つい先ほど最終便のエアーで長崎に戻ってきました。

患者さんにとってはマウスピース矯正って聞きなれない言葉かもしれませんが、矯正治療先進国のアメリカではかなり認知されている最新の治療法です。(一般の方の70%がマウスピース矯正を知っているとのことです)

従来の歯に金属や針金をつけて歯を動かす方法ではなく、取り外しのできる透明の薄いマウスピースを患者さん自身が装着することで歯を動かしていく矯正治療です。
大きなメリットは
・取り外しができ衛生的
食事の時ははずすことが出来るため、食べ物が装置にこびり付くこともありま
せんし、歯磨きやフロスも普段通りにできます。

・透明で目立たない
装置が透明なので歯につけても目立ちません。

現在、数社の会社がこのようなマウスピース矯正を提供しています、半年ほど前にも別の会社のセミナーにも出席して来ましたが、このマウスピース矯正はまったく違います。

その名もinvisalign=インビザライン(http://www.invisaligncec.jp/about/index.php
ぜひwebで見てみてください。
凄いですよ!!

日本には2年前から導入された最新の矯正治療方法です。
患者さんの歯型・レントゲン写真・口腔内写真、Drの治療計画書をアメリカ カリフォルニア州 サンタクララのアーラインテクノロジー社のコスタリカのラボにE-mailと航空便で送ります。

その後ラボで患者さんの歯並びの分析を行い、Web上で3次元コンピューター画像技術を駆使して治療開始~終了時までの過程を緻密にシュミレーションを行います。(http://www.invisaligncec.jp/why/why_01.php

そしてこのシュミレーション結果に基づき、それぞれの患者さんの症例に適合したカスタムメイドの「アライナー」と呼ばれるマウスピースを複数作成していきます。(http://www.invisaligncec.jp/why/why_02.php

患者さんはDrの経過観察のもと、装着するアライナーを交換していくことで歯が徐々に移動していきます。
歯がシュミレーションされた最終位置に移動するまでこれを繰り返します。

現在歯科界は激動の時代です。
私が大学病院に勤務していた5年前には考えられない治療法が生まれてきています。
この時代に自分が歯科医師でいることを感謝しています。
最高に熱く面白い時代です!!

自分も現状に満足していませんが、勉強しているDrとそうでないDrの差がどんどん広がっている気がします。

今回のセミナーの講師は、世界的に有名なオーストラリアで開業されている美人Dr Vicky Vlaskalic先生でした。
セミナーでは懐かしい友人・教え子達にも会うことができました。

写真の男性はDr佐本、東京港区の青山で開業している矯正の専門医です。
彼のオフィス(http://www.aoyamar.jp/)には芸能関係の方も多く訪れます。
オフィスは一見の価値ありです、ドラマ撮影にも使われることがあるそうです。

矯正の専門医の彼のところでは、ワイヤーや固定装置を用いた矯正治療はやらなくなってきており、インビザラインを用いた治療が殆んどだそうです。

美女3人は表参道でホワイトニング専門医院(http://www.whiteria.net/)を開業しているDr大谷とDr佐本の奥様(Drです)・そのスタッフの方です。

今回のセミナーは東京駅・八重洲口そばが会場でした。
つい先日までは大丸があり、丸の内に比べ古めかしい感じだったのにびっくりです。
あまりの変貌ぶりに完全おのぼりさん状態でした。

いい刺激と新しい知識・技術を吸収してきました。
インビザラインを当院で行えるライセンスも修得してきました。
明日からの診療に生かしていきます!!

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2008.04.15
インプラントセミナー
先日の日曜日は福岡でインプラントのセミナーでした。
演題内容は、
総入れ歯や自分の歯が殆んど無い患者さんに出来る限り痛い思いをさせず・低コストでインプラント治療を提供するという内容でした。

入れ歯で悩んでいる方を大学病院勤務時代から多く見てきました。
「入れ歯が歯茎に当たって痛い」
「入れ歯のバネをかけている歯がグラグラする、痛い」
「食べ物の味がしない」
「噛み切れないものが多くて食事を楽しめない」
etc.
このような訴えを多く聞いてきました。

そのような入れ歯にお困り方にインプラントを2~4本使用することで、簡便に劇的に入れ歯を改善する方法があります。
そのことについての勉強会でした。

私がインプラント治療を患者さんに薦める一番の理由は、周りの歯を守ることができるという理由からです。
入れ歯やブリッジと言われる(歯を無くした時に)従来行われて来た治療法は、周りの歯にバネをかけたり・削ったりする治療法です。

どうしても周りの歯を痛めてしまいます。
インプラントはそれがありません。

高齢の方たちにこそもっとインプラント治療を提供し、おいしく食事をし・笑い、快適な生活を送る手助けができればと改めて思いました。

患者さんの中には
「もう自分は高齢だからあと何年生きられるか分からない、だから入れ歯で我慢する」
と仰る方もいますが、僕は逆だと思うのです。

だからこそご高齢の方は残りの人生をより快適で過ごしてほしいのと思うのです。

Drの中には
「インプラント治療を行って寝たきりになったらどうするんだ、誰がケアをするんだ」
と言う方もいらっしゃいます。
僕はまったくそう思いません、だったら自分の歯も寝たきりになる前にすべて抜かなければならなくなります。

また、当院で行っているインプラント治療はいつでも取り外しができるようにしています。
医者側がそのような配慮さえしておけば、寝たきりになって歯みがきが出来なくなっても、インプラントを外す事もできるわけです。

今日の講師は自分が勤務していた大学病院のすぐ側の神田でご開業の先生でした。
先生も仰っていましたが、
「噛む事ができる歯やインプラントは生命維持装置だと私は思う」
私もほんとにそう思います。

以前2年ほど特別養護老人ホームに治療に行っていたことがありますが、認知症の方で自分の歯がある方は1人もいませんでした。
比較的元気な方はやはり自分の歯がある方でした。

自分の歯で噛むことは脳の血流が良くなり、認知症予防に効果があることが科学的にも証明されているそうです。

生き物の基本である食べるということ、人間の一番の喜びの一つである
好きなものを・美味しく・楽しく食べる
ということが元気を保つ大きな秘訣だと思います。

そのために歯は欠かせないものだと私は感じています。

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2008.04.13
お久しぶりです☆
皆さん休日何をしてすごしていますか?私は何か最近することがなくて引きこもり気味です・・・

今回は私の趣味2という事でお話をします。
引きこもり気味の私ですが第二の趣味はお酒です☆
一番すきなのは焼酎ですが最近ビールのおいしさに気づいてしまい毎日のようにビール三昧です。

・・・おかげでまたおなかが・・・

そろそろ夏に向けて運動でもしようかな☆

ではまた・・

2008.04.06
マイクロスコープ セミナー
今日は朝から福岡でマイクロスコープのセミナーに行ってきました。

患者さんの中にはマイクロスコープって聞きなれない言葉かもしれませんが、治療に使用する顕微鏡のことです。
脳外科や眼科の白内障の治療では当たり前に使用されていますので、テレビで見たことがある方も多いと思います。

日本の歯科では約10年ほど前からごく一部の先生方が使用し、ここ5年くらい少しずつ使う先生が出てきている状況です。

私は大学5~6年生の歯科技工作成時、大学勤務時代の臨床から拡大鏡(2.5~8倍)を使用してきました。
これらの低倍率のスコープでも診療のレベルは劇的に変わります。http://sawamoto-sika.kamu-come.com/kenbi.html
見えなかったものが見えるようになるわけですから当然です。

私の目標の一つがついに実現します。
マイクロスコープが澤本歯科医院にも導入されます!!世界No.1のマイクロスコープメーカ Carl Zeiss のスコープが5月から導入されます。
長崎・第1号機です。
(このスコープだと20倍近くまで拡大できます)

医科や歯科技工士界では当たり前に使用されてきたマイクロスコープ、やっと彼らと同じ土俵に澤本歯科医院も立つ事が出きます。

本日の講師は鹿児島でご開業の谷口先生。
先生とお会いするのは今回で2度目です、先生も私と同じ歯周病専門医で、多くの学会に所属しすべての治療を高レベルでこなすスーパーGP(開業医)です。
最近マイクロの力をよく知っている医科の先生方から、治療の依頼を受けることが増えてきているそうです。

先日私も当院に通院中の眼科の先生とマイクロの話をしましたが、「今はマイクロ無しで治療を行うことが信じられない」とのことでした。

私もそう思います。
自分の治療を、マイクロ無しで診療する先生には絶対に依頼しないと思います。
5月が待ち遠しくて仕方がありません。

来週はインプラントのセミナーに行ってきます!

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2008.03.10
保健指導
先日、校医をさせていただいている仁田小学校で、「親と子の歯の相談教室」と銘打って、虫歯・歯並び等についての相談会を開催しました。

今回初めての試みです。
1~2年生を対象にして御父兄に案内を出しました。
どのくらいの人数が集まるか不安でしたが、思った以上の方たちに参加いただきほっとしました。

私が校医をやらせていただいているのは、ある先生の影響が非常に大きいといえます。

私は父の代からの2代目歯科医師です。
子供のころから診療室には毎日のように遊びに行っていたので、歯科医師の仕事を肌で感じていましたし、歯学部に進学したのも自然な流れでした。

手先も比較的器用なほうでしたので、大学の実習では苦労した記憶は殆どありません。(歯学部の学生は、他の学部とカリキュラムがかなり異なります。多くの時間を歯を削ったり、歯を作成するトレーニングに費やします)

Drになった後も、歯科医師に向いていたのでしょう。
大学では多くの紹介患者さんを抱えて、忙しい毎日を送ることが出来ました。

こだわる性格ですので、仕事では何時も完璧を目指しています。
所属している医局での毎日の勉強以外にも、週末は講習会に参加し知識・技術の研鑽に励んできました。

自分のレベルが上がっていくのがわかり、治療のクオリティーもどんどん上昇していきます。
毎日の仕事が楽しくてしょうがありませんでした。

でもある時気がついたのです。
どんなに自分や歯科医療の技術が向上し、世界でも最高レベルの技術・材料を駆使して歯を治したとしても、人口の歯は決して神様が創った自然の歯には敵わないんだということに。

そんな時に偶然図書館で山形県酒田市で開業されている熊谷先生http://www.hiyoshi-dental-office.org/index.htmlの本(クリニカル カリオロジー)と出合いました。
ちょうどDr3・4年目のころだったと記憶しています。

こんなことをやっている先生がいるんだ!!
強い衝撃を受けました。
もっと予防医学にも力を注ごうと決意しました。

私の毎日の仕事の殆ど(90%以上!!)が治療のやり直しです。
今の日本の医療は、病気→治療→治癒→終了 です。
あなたもそれが当たり前だと考えていませんか?
予防医学の先進国はまったく異なります。

病気には原因があります、治療ももちろん行いますが原因の除去に力を注ぎます。
病気の原因を取り除いていくことで、病気を防ごうという考えです。

予防医学の先進国では行政が、医療従事者や国民に対して、その病気の原因・メカニズムの教育・予防方法にお金や時間を費やしています。

口の中の2大疾患は虫歯と歯周病です。
失う歯の90%が、この2つの病気が原因となります。
予防先進国の歯学部での授業や卒業後の研修は、病気のメカニズム・疾患を予防することにかなりの時間を割くようです。

その結果予防先進国の国民の口の中は、日本人とは比べ物にならないくらい良い状態を維持しています。
彼らが笑ったときに銀歯が見えることがありますか?

病気になりませんから、医療費も抑えることができます。
日本も将来そのような大人の考えが出来る国になることを願ってやみません。

ちなみに私が学生時代、「虫歯学」という授業はありませんでした。
友人にその話をしたところ「えっ!じゃあ何を勉強するの?」と言われたことがあります。
日本の歯学部では、病気になった後の治療法を勉強することに大半の時間を費やします。

保健指導のほうは非常に好評だったと保健の先生からうれしい言葉を頂きました。
本当はその子の父兄が高校生ぐらいの頃から(将来のお母さんや父親)保健指導をしていかなければならないのでしょうが、過ぎ去った時間を嘆いても仕方ありません。

しっかり時間を取って相談に乗ることができ、父兄の皆さんも私も有意義な時間がすごせたと思います。

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2008.03.09
勉強会

昨晩は勉強会での発表でした。

昨年末、当院の歯科技工士の内藤から澤本歯科医院の中だけでなく、同じモチベーションを持った仲間と皆で勉強をする場を作りたいとの話がありました。

自分も大学病院にいたころは同じ志を持った仲間が周りに数人はいましたから、日ごろの悩み・症例・歯科医師としての考え方etc. いつもそのような話を診療終了後にしていました。

しかしながら長崎に戻ってきて事業主になってしまってからは、医療以外に費やさなければならない時間が大幅に増えました。
医療・経営・スタッフ・自分の勉強etc.
とりあえず時間が幾らあっても足りません。

内藤からの提案は自分にとっても願ったりでした。
会名はLeidenschaft:独語で情熱を意味します。
スタッフからは先生らしい名前だといわれました。(笑)

以下に立ち上げ当時の文面を載せます、趣旨に賛同し、一緒に勉強したい方は御連絡をお待ちしてます。

微力ながらも我々が歯科界を変えて行きましょう!!

この度、当院の歯科技工士との話し合いの中で同世代の人間、同じ歯科医療にかかわるもの同士で
勉強・相談・集まれる場を作りたい旨の話が出ました。
どうしたら歯科界をより魅力的なものにしていけるのか、みんなで意見を出し、実践できる場に出来ればと思います。


個人開業医は孤独で、手軽に仲間と話し合う場もなく、自分で悶々と悩むことが多いように思います。
また、同じ仕事の繰り返しがどうしても多くなり、仕事へのモチベーションを維持することが難しいように感じています。

歯科医師だけではなく歯科技工士・歯科衛生士・歯科助手・受付が参加する勉強会にしたいと思っております。
ただ参加して人の話を聞いて終わりという他人任せの会ではなく、全員参加型の会にしていきたいと考えています。
(症例報告だったり、院内紹介であったり、家庭・子育て・仕事との両立の話だったり、会務だったり、全員が何かに携わる)

もしこの趣旨に賛同していただければ、会員になってほしくメールいたしました。
今後の予定に関しては、立ち上げにかかわる人間全員で集まって色んな話・意見を出し合って決めて行きたいと考えています。

よろしくお願いいたします。